株式会社のメリットとデメリットを知ろう

  1. 信用度がまし責任も有限というメリットがある
  2. 節税目的の設立の場合には注意が必要

資本金数億円規模の大企業を設立するとなるとそれ相応のルールも知っておく必要がありますが本書は比較的小規模の会社を設立するためのものですので株式会社設立のメリットとデメリットを比較していきましょう。

(1)株式会社にする3つのメリット
ビジネスの信用度が増す
ビジネスで取引する場合信用が重要になります。ここでいう信用は2つありひとつは資金調達に関する信用度です。銀行などの金融機関からお金を借りる場合は個人名義と会社名義で借りるのとを比較すると借りられる可能性も借りられる金額も会社名義の方が有利です。
もうひとつの信用はイメージ的な信用です。個人でビジネスをする場合に比べて取引上の信用度は非常に高いといえます。個人事業にくらべビジネスの契約が結びやすいといえます。従業員を採用するときにも株式会社のほうが個人よりも信用があるので比較的採用しやすくなります。この2つの点を信用を得られることがメリットです。

有限責任である
個人事業でビジネスすると借金など債務の最終的な責任は個人がすべて負うことになります。もしも倒産するときに株式会社ならば原則として出資した金額のみの責任しかおわないので無限に個人が責任を負うことはなくその点ではリスクが低いといえます。ただし社長個人が借金の保証人になるなど濃いjんとして保証した場合はこの限りではありません。あくまでも会社としての有限責任である点に注意しましょう。

節税できる
株式会社を設立するメリットは節税になることです。個人事業では利益がでればでるほど税率があがってしまいます。ほかにも個人事業では社長の給与が経費にならないなど節税面は非常に苦労します。
これが法人となると社長への給料が経費になるなどさまざまな節税が可能になります。
ただしこれまでひとり株主、ひとり取締役の株式会社でも一定の利益の出ている場合は節税になりましたが平成18年度の税制改正により一定の対策をしないと節税の恩恵を受けられなくなってしまいました。

(2)デメリットはお金と苦労がかかる
株式会社の設立はビジネスにおいて非常にメリットが多いといえます。しかしあえてデメリットをあげるとすれば設立の際に印紙代などの手数料が数十万かかることや運営に労力がかかることがあげられます。ですのであえて株式会社をつくらないという選択もあるわけです。