税金の種類を知っておこう

  1. 株式会社が支払う税金の種類をおさえよう
  2. 赤字でも税金を支払うので注意

会社をつくったあとで気になるのはやはり税金がどれだけかかるかでしょう。ここでは法人にかかわる税金について解説していきます。

 

(1)法人税と消費税

会社が納める税金にも種類があります。国に納める税金は、法人税、消費税とこの2種類です。
法人税は会社の所得に課税され、消費税は設立時の資本金、または前々年度の売り上げが1000万円を越えた場合に課税されます。


法人税は所得に、消費税は売り上げに課税されるという違いに気をつけましょう。
法人税の所得とは売り上げから必要経費を抜いた金額です。この法人税には2種類の税率があり、800万円以下の部分には22%の税率で課税され、800万円を超える部分には30%の税率で課税されます。

 

(2)地方税も納めなければならない

法人税と消費税は国に納める税金です。税金は国に納めるだけではなく地方にも納める必要があります。その税金が法人住民税と法人事業税です。
法人住民税とは均等割といって資本金の額ごとに決められている税率によっておさめるものと法人税額によって定められている税率によっておさめるものの2種類です。


法人事業税には3段階の税率が定められており法人所得の400万円以下の部分に5%、400万円以上800万円以下の部分に7.3%。そして所得の800万円以上に9.6%の税率で課税されます。

 

(3)赤字の場合はどうなるか

設立当初から売り上げをきちんと出し利益を得ているならばきちんと納税しなければなりません。
しかし実際のところに最初から税金をたくさん納められる会社は少ないものです。つまり初年度などは赤字決算になることも十分考えられます。

 

赤字決算の場合は所得に課税される部分がなくなりますので法人住民税の均等割のみ納税すればいいことになります。ただし消費税の課税事業者になっている部分にはたとえ赤字であっても事業年度内に得た消費税はきちんとおさめなければなりません。