資本金の額を決め、株主を決定しよう。

  1. 資本金の額は5万円×株数がスタンダード
  2. 何でも現物出資できるわけではない

株式会社は設立にあたって株式を発行します。原則として株式の総額が資本金になります。ここでは資本金を決めるため1株の価格の設定の方法や現物出資のルールなど資本金と株式について解説していきます。

 

(1)資本金の決め方

《対外的信用から資本金額を決める》
まずは対外的信用という視点から資本金額を決定する方法です。資本金は登記簿に記載さるれため資本金が多ければ多いほど会社の対外的信用は高くなります。

 

《運転資金から資本金額を決める》
もうひとつの決め方は必要な運転資金から逆算して決める方法です。例えば一ヶ月分の経費を計算しその約6倍つまり半年程度の運転資金を資本金として用意します。
こうしておくことによりすぐに資金が底をつき個人が会社に貸し付けたりするようなことはなくなります。このように資本金の額を決めるのもひとつのポイントといえるでしょう。

 

《現物出資をする》
資本金は現金だけではなく自動車やパソコンなどの物で出資することも可能です。このように物を資本金として出資することを現物出資といいます。
現物出資では金銭出資のみで設立する場合にくらべて作成する書式の枚数が増えるので注意が必要です。現物出資の詳細については後ほど説明していきます。

 

(2)1株の価格を決め株主を決定する

《1株の価格を決める》
資本金の額が決定した1株あたりの価格を決めます。一般的に1株5万円とするケースが多いようですので特にこれといった理由がなければ1株の価格を5万円にすればよいでしょう。

 

《株主を決定する》
1株の価格を決めたら発起人が何株引き受けるのかを決定します。発起人が1名の場合そのまま1株の価格×発行株式=資本金の総額となり株主はその発起人1人だけになります。
複数の発起人がいる場合はそれぞれ引き受ける株数を決定します。資本金の額を決定する前に1株の価格を決めてしまいそれぞれ何株ずつ引き受けるのかによって資本金の額を決定してもいいでしょう。
その後それぞれ出資する分を銀行などの金融機関に振り込むわけですが実際に資本金を振り込むのは定款作成後になりますので子の段階では資本金額とだれが何株引き受けるかを決めておくだけで十分です。